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Where is in?
 結局いろいろ考えすぎて『ソーシャル・ネットワーク』の感想が書けないまま、長い時間が経ってしまったので、とりあえず保留。


 昨日はリアル!未公開映画祭で『ビン・ラディンを探せ!』を見て参りましたよ。

 すっかり“体を張るドキュメンタリー監督”なイメージがあるモーガン・スパーロックの映画。生まれてくる自分の子どものために世の中の危険をとりのぞかなきゃ、と思って行きついた先は、テロリストのオサマ・ビン・ラディン捕獲。予防接種・護身術などの訓練をとりあえず受けるだけ受けて、中東に突撃する監督。相変わらずアホのように無謀です。

 しかしこれ「オサマ・ビン・ラディンを探しに」というのはもちろん比喩というか名目であって、イスラム諸国に住む人々、主にムスリムの皆さんと平和や政治・宗教についてのお話をしに行く旅なのでした。一応オサマ・ビン・ラディンの人となりを形成した環境とは?思想とは?政治とは?と段階を踏みながら、それぞれの国を訪れています。CGをコミカルに使って、導入部はゲーム風に作られているのですが、取り組み自体はかなり真摯で、陳腐な表現だけど、胸打たれるものがありましたよ……。パレスチナやアフガニスタンなど、洒落にならない場所にも行くので(さすがにアフガニスタンでは20人以上の警護がついていた)、カメラに映っていないところでかなりの緊張感があったのでしょうけれども。正直、イスラエルの、厳格なユダヤ教の人による居住区が一番ピリピリした雰囲気で怖かった。ほかの中近東の国でも、もしかするとあんなふうに、「失せろメリケン!」とか云われてサッサと追い払われたりしたのかもしれませんが、まだお話を聞いてくれる姿勢ではあったように映っていましたもの。

 監督自身も云っていましたが、わたしも、中近東というか宗教国家(とひとくくりには云えないけれども、ここでは熱心に信教されてる宗教のある代表的な国って意味)にはわりと偏見を抱いていて、自国の政治や宗教についての発言や、自分の意見を持って人に伝えることはかなり抑圧されて、放送制限・規制がある程度されているものだと思っていた。なので、わりかし出てくる人たちが、自由に考えを話していて、むしろ現在の宗教の負の部分を語ったり、「政教分離ってのはねえ…」だとか話しているのに、驚いたりしたのでした(もちろん、監視のもとに発言を制限されて、指示通りのことしか話さない学校の生徒なんかもいましたが)。今更?って思うけど、改めて。あたりまえだけど、イスラム教の人間が全員イスラム原理主義者ではない。みんなアメリカ人が嫌いなわけではないし(アメリカ政府は嫌いな人が多い)、家族と平和に暮らしたいし、子どもには良い教育を受けさせたいし、自国の政治家に対する文句だって息巻くし、にこにこしながら冗談だって云う。住んでいた環境や思想があまりにも特殊でないかぎり、そこまで大きく、人間って違わないはず。

 そうじゃないのかなあ。そうだといいけどな。誰だって、自分や家族が大事だし、死ぬのは嫌だよ。平和に暮らしたいじゃん。

 最近、チュニジアやエジプトで革命があって、映画の中でも言及されてたムバラク氏は大統領を辞めたけれど、これもオサマ・ビン・ラディンと同じことで、彼一人をどうこうしても変化する問題じゃないんだろう。もちろん、はじめの一歩にはなるけれど。

こういうのって、不治の病みたいなもんなんですかね…。
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